セイルオブザロードチャーチ(Sail of the Lord Church)書道ブログ

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今週の作品

皆さんこんにちは。

 

今日は行書の作品をご紹介します!

楊烱(ようけい)作

夜送趙縱(夜よる 趙縦ちょうしょうを送おくる)より抜粋。

 

この5文字を読んで、ぜひ情景を思い浮かべてみてください。
秋の長夜にピッタリです。

 

明月満前川
 …明月(めいげつ) 前川(ぜんせん)に満つ
 …月光は目の前の川面に照り渡っている

 

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今宵は月を探してみませんか。

今週の作品

皆さんこんにちは。

今週書いた作品はこちらです。

「於人曰浩然」。

 

前回ご紹介した「上則為日星」の続きです。(文天祥作「正気歌」より)

 

前回は④、今回は⑤です。

①天地有正氣…天地に正氣(=気)有り

②雜然賦流形…雜(=雑)然として流形に賦す

③下則為河嶽…下りては則ち河嶽と為り

④上則為日星…上りては則ち日星と為る ※今週の作品

⑤於人曰浩然…人に於いて浩然と曰い

 

①天地有正氣…天地に正氣(=気)有り
 →この宇宙には森羅万象の根本たる氣があり、

②雜然賦流形…雜(=雑)然として流形に賦す
 →本来その場に応じて様々な形をとる。

③下則為河嶽…下りては則ち河嶽と為り
 →それは地に下っては大河や高山となり、

④上則為日星…上りては則ち日星と為る
 →天に上っては太陽や星となる。

⑤於人曰浩然…人に於いて浩然と曰い ※今週の作品
 →人の中にあっては、孟子の言うところの「浩然」と呼ばれ、

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※浩然=水の流れや心などが広くゆったりしているさま

※「於」は、楷書体ではきへんで書いたりもします。

 

では本日はこのへんで。

今週の作品1

皆さんこんにちは。

今週書いた作品はこちらです。

「上則為日星」。

 

…なにがなんだかわからないですよね^^;

 

五言絶句の漢詩を書くことが多いのですが、

(五言絶句って!?ものすごく簡単に言うと、5文字で1脈の漢詩のことを指します)

 

今は文天祥作「正気歌」を書き進めています。

漢詩の構造や読む順番がわからなくても大丈夫です。

まずはこちらを読んでみてください。

 

①天地有正氣…天地に正氣(=気)有り

②雜然賦流形…雜(=雑)然として流形に賦す

③下則為河嶽…下りては則ち河嶽と為り

④上則為日星…上りては則ち日星と為る ※今週の作品

 

ここまでは、フムフム…。

 

①天地有正氣…天地に正氣(=気)有り
 →この宇宙には森羅万象の根本たる氣があり、

②雜然賦流形…雜(=雑)然として流形に賦す
 →本来その場に応じて様々な形をとる。

③下則為河嶽…下りては則ち河嶽と為り
 →それは地に下っては大河や高山となり、

④上則為日星…上りては則ち日星と為る ※今週の作品
 →天に上っては太陽や星となる。

 

ここまでくると、すこーし意味が分かってきますね。

 

この状態で改めて漢詩を見てみると、あら不思議!

読んでいるのは漢字なのに頭の中に情景が浮かんできませんか??

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自然万物の法則を謳っている漢詩です。

これがまさに漢詩・漢字の魅力です。こんな感じで少しずつご紹介していきます。